![]() | 皇国の守護者 1 (1) 佐藤 大輔 伊藤 悠 集英社 2005-03-18 売り上げランキング : 1005 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
既刊本を一通り読み終えたのでやっと感想が書けるようになった。
ちなみに、漫画が4巻まで、小説は9巻まで出てます。
明治時代の日本を彷彿とさせる「皇国」と、ロシアを想像させる「帝国」の戦いを描いた作品。
我々の世界と異なり、剣虎兵や導術、龍が登場するファンタジー要素を追加している。
■あらすじ
突然の帝国による皇国の北領侵略に対し、皇国は北領を防衛するため、迎撃を開始した。
主人公、新城直衛は剣虎兵部隊の中尉として、この迎撃戦に参加したのであった。
これが、長きに渡る帝国と皇国の戦争の開始であり、英雄の誕生した戦争であった。
■小説版の感想
ファンタジー要素ありの近代戦はどうなるか。
ファンタジー要素を歴史に組み込み、火器、戦略、戦術をシミュレートしている。
そういった意味ではハードSFともいえる。
戦記もの特有の軍隊関係の知識がないと小説は読みづらいところもあるが、作中で解説もあるので読めなくはない。
上官の命令には服従しなきゃならんし、すべての策がうまくいくわけでもない。
主人公は単なる一中尉であり、できることに限りがあるなかで、シビアな現実に悩みながら全力を尽くすという姿勢は読んでいて好感を覚える。
巻を重ねるにつれ、主人公やライバルはミスをしなくなり、キャラクターの描写からもリアルさが失われていくのは残念。
そのほうがキャラクターとしてはカッコいいけど、軍記ものを読んでるというよりはライトノベルを読んでるよう。
一巻の刊行から10年経っているので、時代の変化にあわせて作家も変化せざるをえないのかとも思うけど。
■漫画版の感想
漫画版は小説版を原作にしているが、人物描写にかなり修正が施されているし、ストーリーも一部変更している。
命乞いする盗賊を容赦なく殺すのが最初の情景。
ちなみに、このシーンは小説にはない。
シーンのインパクトの強さとキャラクターの説明を一瞬でやってしまうあたりにタダモノではないと感じる。
人物描写に神経を集中できるの強みなのか。
小説では数ページかかる説明も一枚のカットで説明できるのが漫画の強み。省略するのもアリだし。
小説版も面白いけど、漫画版は輪をかけて面白い。
戦記ものが好きな人にはオススメの一冊です。





