2008年09月15日

サンフレッチェ広島対モンテディオ山形

■想定どおりの山形
序盤、サンフはボールを支配するものの、ゴールへの道のりが遠い。ボランチ、サイドが引いてプレスをかけ、ゴール前は4枚の壁で固める。サイドやペナルティエリアの前やまではボールを運べるものの、ペナルティエリアに入れると弾き飛ばされる。で、隙あらばカウンターを仕掛けてくる体勢。
相手も人数をかけれないためカウンターは怖くないが、これだけ堅いブロックを築かれると点を取るのは難しい。前半11分の槙野のバー直撃のミドルや、前半13分の寿人がクサビで落としてからの高萩のミドルなど惜しいシーンはあるものの、ここまでは山形の想定どおり。

■槙野、くつ!
前半23分のコーナーキック。前のプレーではサンフお得意のクロスからの波状攻撃。山形はたまらずコーナーへ逃げる。得点の期待されるセットプレー。ファーの槙野がヘディングで競ったけど…足元になんか転がったぞ。あれは、スパイクか。
ボールがタッチラインを割ってくれればよかったが、ボールはフィールドに残りプレー続行。槙野はスパイクを持ったままプレー。その次のプレーではスパイクを持ったままスライディング。それもあっさりかわされカウンターが繋がる。急いで戻る槙野。最初は山形の左サイドが攻防の中心だったが、途中から右へサイドを変える。慌ててスパイクを放り出す槙野。縦への突破を嫌うように左へ重心を寄せて構える。北村はそれを見逃さず、槙野の右から逆サイドへ折り返す。このパスがピンポイントで通り、あわや…というピンチになったが、佐藤昭が飛び出して無事セーブ。その後、ボールを外に出して、やっと槙野はスパイクを履きなおせた。
これで決まってたら槙野はやりきれなかったろうな。

■寿人、J通算100ゴール達成
前半33分、山形のパス回しを高萩がカット。一人かわしてから寿人の前のスペースへパス。宮本と寿人がボールめがけて併走。右が寿人で左が宮本。寿人のほうがやや遅れてるか。寿人が左手を宮本の前へ入れようとする。体重をかけてブロックする宮本。そこから、寿人は手を交差させ、右手を相手の左肩にかけて一瞬で左右を入れ替える!
バランスを崩した宮本を尻目に寿人はキーパーと一対一。これをゴール右隅に打ち込んで先制。大事な試合の大事な局面で決めてこそ頼れるエース。J通算100ゴールおめでとう。

■アオの守備力、遺憾なく発揮
今節は誰が右サイドをやるかが問題になっていた。個人的には楽山かと思ったが、ミシャの選択は青山。サイドの攻撃力よりも、相手の左サイドを封じ込める作戦に出た。実際、ミシャの采配は大当たりでマッチアップした宮沢にほとんど仕事をさせず、山形のストロングポイントである左サイドの封じ込めに成功した。
象徴的だったのが後半4分のプレー。ストヤノフからのロングボールが相手DFに渡った瞬間、前線に張っていた青山が後ろに向かってダッシュを開始。中央に折り返されたボールは、サイドの空いたスペースを狙ってパス。宮沢がボールを受けドリブルを開始。コーナーポスト目の前のスペースに走りこむのは結城と宮沢と…青山。80m近い距離を一気に駆け抜け、スライディングで奪取。相手に傾きかけた流れを強引に奪い返す。こういった積み重ねにより相手左サイドを封印した。

■決定力の差が試合を決める
サッカーはチャンスのあとのピンチがあったり、ピンチのあとにチャンスがあったりするので、そういうところで決めるか、決められるかの差が出てしまいました(宮沢克行)
後半6分、相手のクロスから長谷川がヘッド。至近距離でのヘッドを佐藤昭が腕一本で弾く。体勢を立て直し、こぼれたボールを押し込みにいく長谷川。枠に飛ばせばゴールという決定機で球を浮かせてしまい、枠を外してしまう。
続いて、後半10分。アオのシュートブロックが手に当たってしまいハンドの判定。コーナーよりもいい位置でのFK。上げたボールはあっさりとサンフにクリアされてしまう。
攻守代わって直後の後半12分、最初のコーナーキックはかわしたものの、二度目のコーナーキックで森崎和、高萩のヘディング2連発に沈んでしまう。これで2-0。
後半の追加点までは試合を山形が支配していた。10分までのプレーで点を取れなかったのが山形にとっては悔やまれる。ここが試合の分かれ目となった。

■トドメのダメ押し
攻めなければと前がかりになってきたところを容赦なくサンフが襲う。後半19分にはサイドをワンツーで突破した槙野がそのままシュート!年間10得点のノルマを気にしてか強引な突破やシュートが多かったし、前半38分にもCKからオーバーヘッドを狙ったりしてたから今回も行くんじゃないかと思ったら案の定きた。これがゴール左下隅に入って3-0。ノルマはあと5点(OGを考慮すると6点)。
後半31分、中盤の少し前から森崎浩が高萩へパス。森崎浩はパスと同時に前線へ走りこむ。高萩は前線で張っていた寿人を狙ってパス。寿人はワンタッチで中央に走りこんでいた森崎浩へ折り返す。相手DFはまったく反応できず、森崎浩はGKとペナルティエリア内で一対一。これをゴールへ流し込んで4-0へ。
この前のプレーあたりから、ボランチ、トップ下が最終ラインへ入っては戻るプレーを繰り返し、DFのマークをずらそうと動いていた。その崩しの動きが実ったサンフらしい得点となった。

■本日のMVP:佐藤昭
我々には今日、佐藤昭がいたことです(ペトロビッチ)
山形は2点目が入った以降は足が止まり始め、セカンドボールの奪取が厳しくなっていた。一方のサンフは球際で一人が競り負けても、別の選手がカバーに入ってセカンドボールを支配する。支配率を上げることで相手を走り回らせてさらに消耗させる。相手に同点を許さず、2点目を決めたことで勝つべくして勝った試合となった。
表のMVPはJ通算100ゴールの寿人だが、裏のMVPは至近距離でのヘッドを止めた佐藤昭以外にない。他にも危ないプレーを止めたのが数本あり、木寺の怪我以降に着実に成長の跡が伺える。今年こそはレギュラー奪取の年になるか。木寺が戻ってきてからが本当の勝負だ。


posted by まる at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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