2008年11月02日

サンフレッチェ広島対東京ヴェルディ

■どちらがホームだ?
今年初のJ1勢との対戦ということで、モチベーションの高いサンフ。選手だけでなく、サポーターにもその意識は強い。西が丘はヴェルディホームのはずだけど、会場の半分は紫が侵食している。最近は関東のサポーターが増えてるのか、9月の横浜FC戦もそうだった。3連休で広島から遠征に来た人も多かったみたい。勝ち続けるとサポーターは増えるね。やっぱり。


■決めろ! 寿人
前半開始直後、ヴェルディからのプレス。J2との個人の能力差に戸惑ったせいかサンフは押され気味に。普段ならストヤノフから組み立てるところが、今日はディエゴが執拗にプレスに来る。攻撃の起点となるストヤノフからのパスの精度が低いので、リズムをうまく掴めない。
序盤こそ押されたものの、サンフは次第にヴェルディの動きに慣れてきて試合を落ち着かせ始める。一方のヴェルディは流動的なポジションチェンジを繰り返すサンフの攻撃に慣れておらず、いい感じにパスが通る。パスが通るようになれば、こちらのもの。槙野、森脇、ストヤノフらのDF陣も交代で攻撃に参加できる。正のフィードバックを受けてポゼッションがどんどん高まっていく。
この流れの中から、26分と40分に決定的なチャンスが二度も生まれる。

26分のプレー。森崎和のパスを森崎浩が受ける。受けた浩司は素早く寿人へ。これがうまく通り、ゴール前の決定的なスペースで寿人が一対一の局面。あとは入れるだけの局面で、もたついてシュートに持っていけず。
続いて40分、左サイドから柏木がクロス。ゴール真正面には寿人。寿人はボレーを撃つだけ。ところがこのボレーがなんと枠外へ。

どっちか一本でも決めてればのちのち楽だったのに…といっても寿人自身がそう思ってるだろうな。


■ディエゴ、退場
ちょっと触ったら相手が倒れたので、(ファウルをとって)審判が笛を吹いた。そしたら、相手が挑発してきたから、自分も向かっていった。そしたら、相手が倒れて、こっちはレッドになってしまった。(ディエゴ)
この試合の大きなターニングポイントは前半のロスタイム。
ここまで圧倒的なポゼッションから、この試合の課題だったディエゴの封じ込めに成功。封じ込められたディエゴにしてみたらストレスの溜まる展開この上ない。
そんななか、アキからのパスをストヤノフが受ける。この時点でアキに詰めていたため、ディエゴはストヤノフの後ろから襲いかかる形に。ドリブルで前に運ぶストヤノフに対し、タックルするディエゴ。倒れるストヤノフ。この時点で笛は鳴っていない。ファウルになるかどうかは微妙なところ。だが、ここでボールを奪われたら絶対のピンチ。後ろには誰もいない。
ストヤノフはここで…ディエゴがキープできないよう倒れながらボールを手で払った
家本の笛が鳴る。
立ち上がって抗議するストヤノフに対してディエゴが文字通り襲いかかる。またも倒されるストヤノフ。さらに追討ちをかけようとするところに家本が割って入ってディエゴにレッドカード!
続いてストヤノフへもイエローカード。

ストヤノフの行為も得点機会阻止に見えた。それが家本に見えなかったのか、二人ともレッドにしたら試合が荒れるからイエローにしたのかは分からない。ただ、あの局面で被害者のストヤノフにレッドを出していたら確実に試合をコントロールできなくなっていた。そういった意味ではイエローは妥当な落としどころと言える。


■前半飛ばしすぎた代償
後半は相手が10人に減ったこともあり、一方的なサンフペース。
J2でもそうだけど、攻めを捨てた相手のゴールをこじ開けるのは本当に難しい。ゴール前には人が密集しておりろくにパスが通らない。こういった場合、普段ならボールを持ったまま引いて、プレスをかけに来た相手を釣りだす作戦を取るが、引いたヴェルディは後ろで回すのならとプレスにも来ない。
仕方ないので、ミドルを狙ったり、強引な崩しをしかけたりするが、やはりうまくいかない。
攻めあぐねたまま15分が経過。ここで槙野が足をつって動けなくなる。前半から積極的に攻めあがっていただけに限界が早かった。

ここでミシャは高萩を投入。森崎和をDFに下げ、引いた相手用の布陣に切り替える。
J1相手に実力を試すいい機会ということで、モチベーションが高すぎたのか。他の選手も足がつり始める。次は森崎浩。いったんはプレーを続行したものの、運動量ががくっと落ちている。その次は青山。頑張ってプレスをかけたり、積極的にミドルを放っていたが、34分に高柳と交代。続いて37分には森崎浩を下げて右サイドへ楽山を投入。右サイドにいたハンジェは真ん中にコンバート。

この後半30分ぐらいは、高萩がひとりでポジションチェンジをするものの、二人目、三人目の動きが出てこない、お互いに足が止まっていた時間だった。32分にはハンジェのクロスからゴール前で寿人が受けた形もあったが、GKとの距離が近すぎてトラップしたボールを抑えられたしまった。
それ以外は攻めも次第に単調になり、何の工夫もなくショートパスでこじ開けようとして失敗する。去年の連敗時にも見た悪癖が顔を覗かせてきた。


■天皇杯男、高柳が決めた!
ゴールシーンは、前にスペースがあったから、飛び込んだ。ラク(楽山)さんとは、飛び込んだ時に目が合って、『(ボールを)ちょうだい、ちょうだい』って(笑)。それを見ていてくれた。いいボールが入ってきたから、右足のインサイドで決められた。(高柳)
結果的にこの交代が図に当たる。運動量が少なく、結果として限定されていたパスコースがだんだんと増えてくる。特に、右サイド近辺は特に顕著で楽山、高柳、高萩らが連携して突破口を開き始める。
38分には楽山が右サイドを抜けて強烈なシュートを放つが、これはGKが正面でキャッチ。40分には楽山からのスルーパスがゴール前に待ち構えていた高萩に通りかけ、続く41分には服部からのクロスを高萩がヘッド叩き込む。これもGK高木がビッグセーブ。
このまま延長戦に突入するのかと思われ始めた44分、楽山からのクロスを高柳がニアで受けて決める。

2007年の天皇杯準決勝でもガンバ相手に点を取ってるし。高柳は天皇杯だと短い出場時間でいい仕事をしている。天皇杯のジンクスボーイということで、天皇杯中は天皇杯男と呼ぶことにしよう。

試合はロスタイムになるが、サンフが悠然とボールをキープしてそのまま試合終了。
終わってみればシュート数17本対5本という数字が示すとおりの無事に勝利を収めることができた。
まずは勝ててよかった。次も頑張ろう。


posted by まる at 20:33| Comment(2) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サンフレサポです。全部、読みました。見応えがありました。本当にありがとうございました^^。
Posted by 猿岩石 at 2008年11月02日 20:53
コメントどうもです。

もっと戦術的な観点も書いて、より読み応えのある記事になるよう精進しますね。
Posted by まる at 2008年11月09日 15:48
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