2007年02月13日

ポーランドの高校歴史教科書―現代史

ポーランドの高校歴史教科書―現代史ポーランドの高校歴史教科書―現代史
アンジェイ ガルリツキ Andrzej Garlicki 渡辺 克義

明石書店 2005-07
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感想:つ、疲れた。

ポーランドの第一次世界大戦後から2000年までを扱った現代史の教科書。
最初に特筆すべきはその厚さ。
本文だけで800ページ。
巻末の索引や参考文献まであわせると900ページ!
これを一年間で読んで履修するっていうんだから、ポーランドの高校生はさぞかし勤勉なんだろう。
自分はヘタレだったので、他の本の合間にちびちびと読み進めて、読み終わるまでに半年かかった。

特徴的なのは筆者の見解があちこちに入っていること。日本の歴史教科書では考えられない。
1980年代の為政者を批判してるけど、存命の人もたくさんいるわけで、訴えられたりしないんだろうかと心配してしまう。
筆者の見解を書いていいのだったら、日本の歴史教科書も面白く書けそうだな。
まあ、日本では戦後以降の現代史についてまともに教育しないのが大問題のような気はするが。

読むまではポーランドの位置すら怪しかったが、ドイツとロシアの間で揺れ動く難しい位置にある国だということが理解できた。
まあ、そもそもドイツやロシアの台頭を許した時点でこの運命は決まったのかもしれないけど。

中欧の歴史を知りたかったら読んでもいいのではないでしょうか。


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2007年02月12日

火車

火車火車
宮部 みゆき

新潮社 1998-01
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長い長い殺人のあとがきで紹介されていた本。
読んだような気もしたけど、まあいっかと読んでみた。

あ…これ高校のときに読んでるわ。
読んでるうちに思い出してきた。
話の筋はほとんど忘れてるものの、細かい描写は少しだけ憶えてた。

とある事件で足を撃たれた休職中の刑事が、従兄弟からの依頼で逃げた婚約者の行方を捜すことになる。
行方を追う途中で、女が戸籍上の人物とは別人であり、戸籍上の人物を殺害してなりかわった疑惑が浮上してくる。
刑事はその謎を解くべく独力で捜査をする…という話。

この話のキモは自己破産と戸籍を利用したなりすまし。
自己破産の内容は10年近く前の作品にも関らず、現在に置き換えても何の違和感もない。
消費者金融の普及により、むしろ10年前より一般的になってる気すらする。

内容以上に驚いたのは読み方の違い。
高校のときはミステリーとしての話の筋を追っていたのに、
今回は心理描写に重点を置いて読んでいる自分に気づいた。

途中で離婚の話が出てくるが、
「(父が)死んでくれ、死んでくれ」と新聞の死亡欄を探す妻を見て、僕の気持ちは冷めていった。

というあたりは当時はそういうものかと感じていたが、今ならある程度理解できる。
年輪の重ね方で読みかたの変わる本を読めるのは本読みのシアワセの一つだな。
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最近読んだ本

さぼると溜まるなあ。真面目に記録つけないと。
ヒトラーの女スパイヒトラーの女スパイ
マルタ・シャート 上田 浩二 菅谷 亜紀

小学館 2006-09-28
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アフガン山岳戦従軍記アフガン山岳戦従軍記
恵谷 治

小学館 2001-11
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中東戦争全史中東戦争全史
山崎 雅弘

学習研究社 2001-09
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極限に生きる―疎外され死ぬ以外の権利を剥奪された一団の物語極限に生きる―疎外され死ぬ以外の権利を剥奪された一団の物語
ハインツ・G・コンザリク

フジ出版社 1985-05
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長い長い殺人長い長い殺人
宮部 みゆき

光文社 1999-06
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2006年12月07日

最近読んだ本

感想をつけなければ…と思いつつ書いてない本たち。

レビューを書きたい奴もあるので、また取り上げるかも

ローマ人の物語〈8〉― 危機と克服ローマ人の物語〈8〉― 危機と克服
塩野 七生

新潮社 1999-09
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ローマ人の物語〈9〉― 賢帝の世紀ローマ人の物語〈9〉― 賢帝の世紀
塩野 七生

新潮社 2000-09
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裁判長!ここは懲役4年でどうすか裁判長!ここは懲役4年でどうすか
北尾 トロ

文藝春秋 2006-07
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「街的」ということ――お好み焼き屋は街の学校だ「街的」ということ――お好み焼き屋は街の学校だ
江 弘毅

講談社 2006-08-18
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男の作法男の作法
池波 正太郎

新潮社 1984-11
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世界の日本人ジョーク集世界の日本人ジョーク集
早坂 隆

中央公論新社 2006-01
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出口のない海出口のない海
横山 秀夫

講談社 2006-07-12
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わが上司 後藤田正晴―決断するペシミストわが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト
佐々 淳行

文藝春秋 2002-06
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2006年11月23日

皇国の守護者

皇国の守護者 1 (1)皇国の守護者 1 (1)
佐藤 大輔 伊藤 悠

集英社 2005-03-18
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既刊本を一通り読み終えたのでやっと感想が書けるようになった。
ちなみに、漫画が4巻まで、小説は9巻まで出てます。


明治時代の日本を彷彿とさせる「皇国」と、ロシアを想像させる「帝国」の戦いを描いた作品。
我々の世界と異なり、剣虎兵や導術、龍が登場するファンタジー要素を追加している。

■あらすじ
突然の帝国による皇国の北領侵略に対し、皇国は北領を防衛するため、迎撃を開始した。
主人公、新城直衛は剣虎兵部隊の中尉として、この迎撃戦に参加したのであった。
これが、長きに渡る帝国と皇国の戦争の開始であり、英雄の誕生した戦争であった。

■小説版の感想
ファンタジー要素ありの近代戦はどうなるか。
ファンタジー要素を歴史に組み込み、火器、戦略、戦術をシミュレートしている。
そういった意味ではハードSFともいえる。

戦記もの特有の軍隊関係の知識がないと小説は読みづらいところもあるが、作中で解説もあるので読めなくはない。
上官の命令には服従しなきゃならんし、すべての策がうまくいくわけでもない。
主人公は単なる一中尉であり、できることに限りがあるなかで、シビアな現実に悩みながら全力を尽くすという姿勢は読んでいて好感を覚える。

巻を重ねるにつれ、主人公やライバルはミスをしなくなり、キャラクターの描写からもリアルさが失われていくのは残念。
そのほうがキャラクターとしてはカッコいいけど、軍記ものを読んでるというよりはライトノベルを読んでるよう。
一巻の刊行から10年経っているので、時代の変化にあわせて作家も変化せざるをえないのかとも思うけど。


■漫画版の感想
漫画版は小説版を原作にしているが、人物描写にかなり修正が施されているし、ストーリーも一部変更している。

命乞いする盗賊を容赦なく殺すのが最初の情景。
ちなみに、このシーンは小説にはない。
シーンのインパクトの強さとキャラクターの説明を一瞬でやってしまうあたりにタダモノではないと感じる。
人物描写に神経を集中できるの強みなのか。

小説では数ページかかる説明も一枚のカットで説明できるのが漫画の強み。省略するのもアリだし。
小説版も面白いけど、漫画版は輪をかけて面白い。

戦記ものが好きな人にはオススメの一冊です。
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2006年09月24日

格差社会の結末

格差社会の結末 富裕層の傲慢・貧困層の怠慢格差社会の結末 富裕層の傲慢・貧困層の怠慢
中野 雅至

ソフトバンククリエイティブ 2006-08-17
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現代の格差は広がっているのか…答えは間違いなくイエスだろう。
一般的にはジニ係数が引き合いにだされるが、ジニ係数は個人ではなく世帯を対象とするため、フリーターなどを親が養っている場合は、ジニ係数には表れない。また、自殺者や犯罪率などが上昇している点からみてもそう言える。

この問題は政災であり、政治によって解決しなければならないと筆者は主張する。具体的には消費税を引き上げ、税金の累進度を上げ、仕事の標準化を推し進めるべきだと主張する。
筆者は労働省出身だけあって、労働関連の内容が詳しい。他の内容は切り込みも分析も浅いうえに、論点がはっきりしない。

しかし、筆者の主張する仕事を定義する発想は、日本になじまないというのが個人的な感想だ。確かに欧米では仕事を細かく定義している。日本でも熟練を要しない部分では可能だと思うが、営業などの仕事が細かく定義できるか。むしろ細かく仕事を定義しないことで、幅広くいろんな箇所に目配りをする仕事というのが日本企業の良い点だと思う。筆者の主張は短期的に雇用を増やそうとする試みで日本企業の競争力の源泉を殺ぐことになりかねないと感じた。

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2006年09月19日

外資系の仕事術―世界で活躍する人物になれ

外資系の仕事術―世界で活躍する人物になれ外資系の仕事術―世界で活躍する人物になれ
岩崎 哲夫

PHP研究所 2006-06
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半導体・液晶関連の会社であるアプライドマテリアルジャパンの社長を務めた岩崎氏が書いた本。
内容は一般的なビジネス書の内容に外資系の特徴を説明する方式。
外資系は役割分担が明確だとか、全員の合意ではなく議論によって仕事を決めるとか、夢を持ちなさいとか、英語を身につけましょうとか、いろんな企業を見ましょうとか、よくある話。あとは本人の仕事の成功・失敗談。
「外資系」に興味を惹かれて読んだだけなので、可もなく不可もなくといったところ。
「外資系」の中身がもう少し詳しく書いてある本を期待していただけに少し残念。
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クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイクライマーズ・ハイ
横山 秀夫

文藝春秋 2006-06
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日航機墜落事故を扱った作品。筆者は上毛新聞出身で日航機墜落当時にも在籍していた。
主人公のなぜ山に登るのか、という問いに対し、山登りの好きな同僚が返した言葉は「下りるために登るのさ」
今は意識のない同僚の答えを考えながら、彼は日航全権デスクとして仕事にあたる。

横山秀夫の作品は迫力のある筆で人間の内面に迫る。会社の方針と部下の苦労の中間で悩む主人公。主人公に厳しくあたる上司も、闇を抱える。横山氏は人間の影となる心理や、安定から外れることを恐れる気持ち、組織の中での上司と部下の板ばさみといった葛藤を描くのが本当に上手だ。
その筆力がぐいぐいと作品を読ませる。
新聞社の仕事が仔細に描写されている。細かいことを丁寧に書くことで話が全体として深みを増している。

横山氏の作品は自分の経歴ゆえか、新聞、警察を扱った作品が多い。たまには他のジャンルにも挑戦して、横山氏の他の世界も見せてもらいたい。
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2006年08月20日

夏休みの読書感想文(その3)

これで、溜まってた宿題は完了。
あー、疲れた。

秘本三国志 (5)秘本三国志 (5)
陳 舜臣

文芸春秋 1982-01
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秘本三国志 (6)秘本三国志 (6)
陳 舜臣

文芸春秋 1982-01
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陳舜臣の三国志もこれで完了。
赤壁から五丈原までが物語の舞台。相変わらず、史料に基づいた細かい描写が嬉しい。
後半になればなるほど、作者の曹操びいきが明確になってくる。史書が少ないせいもあるだろうけど、呉なんてほとんど無視。呉ファンとしては悲しい限り。
最初は狂言廻しとして登場していた陳潜も、後半はその役目を少容に移されたこともあり、ホントに影が薄くなってる。最後はいつの間にか結婚してるし。もう少しくらい書いてあげてもバチはあたらないだろうに。

イスラームの世界地図イスラームの世界地図
21世紀研究会

文藝春秋 2002-01
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イスラム教とそれにまつわる話題を簡潔にまとめた良書。
1章、2章でイスラム教徒は何か、を説明し、3章でパレスティナ問題、4章で湾岸戦争といわゆる中東問題を扱う。5章は中東以外のイスラム教、6章はイスラム教の歴史、7章、8章はイスラム教圏の文化を説明している。
新書らしくイスラム教全体の話題をまとめてくれているので、足りない知識の補充ができた。

現代アフリカ入門現代アフリカ入門
勝俣 誠

岩波書店 1991-11
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最近ずっと疑問に感じていることがある。第二次大戦後から現代までで、なぜアフリカは成長できなかったのか。裏返すと、なぜアジアでは高度経済成長が起きたのか。

直接的な原因は政治の不安定と、工業化への失敗。これらがなぜ起きたのか。アジアではなぜ起きなかったのか。そこが分からない。

先進国の援助というものが、本当に役に立っているのか。援助は先進国の製品を売りつけるためのエゴになっていないか。また、自由貿易の名のもとで、農産物を安く買い叩き、高価な工業製品を売りつけるという、形を変えた植民地支配となっていないか。

第二次大戦から半世紀が過ぎ、新たな激動の時代に向かいつつある日に考えてみる。
posted by まる at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏休みの読書感想文(その2)もやしもん

もやしもん 1 (1)もやしもん 1 (1)
石川 雅之

講談社 2005-05-23
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もやしもん 2 (2)もやしもん 2 (2)
石川 雅之

講談社 2005-10-21
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もやしもん 3 (3)もやしもん 3 (3)
石川 雅之

講談社 2006-05-23
売り上げランキング : 894
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菌が見える主人公の農大での生活がメイン。主人公達のドラマをベースに菌に関係する食べ物、飲み物の話が展開される。
この主人公達がとんでもない。密造酒を学内で作るバカはいるわ。昆虫にひたすら愛を注ぐバカはいるわ。革ルックでタカビーでなくせに夢は大学教授という奴もいるわ。
濃い菌の話と、それ以上に濃い主人公達が繰り広げるドラマ。そのドラマに華を添えるのが女性陣…ではなく菌たち。
ちゃんと菌の種類ごとに書き分けている芸の細かさ。なんか勝手にしゃべってるわ。集団でかもしてるわ。こいつらもやりたい放題。
実は他の作品にも出張しかもしてるという噂も。
最近のオススメのひとつ。
posted by まる at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏休みの読書感想文(その1)

盆休みの読書感想文ということで。

ONE PIECE (25)ONE PIECE (25)
尾田 栄一郎

集英社 2002-09-04
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アイシールド21 20 (20)アイシールド21 20 (20)
稲垣 理一郎 村田 雄介

集英社 2006-08-04
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ともに実家に転がっていたのを1巻からまとめ読み。どちらもジャンプで連載を追っかけてるから筋は覚えてるけど、まとめ読みしたのは初めて。アイシールドは最後まで行ったけど、ワンピースは時間切れ。
よく考えたらプラネテスとか、森博嗣とか、未読がたくさんあったんだから、そちらを先に読むべきだったかとちょっと後悔。
ま、面白かったからいいか

新ソード・ワールドRPGリプレイ集(10)  名乗れ! 今こそ大英雄新ソード・ワールドRPGリプレイ集(10) 名乗れ! 今こそ大英雄
秋田 みやび グループSNE 清松 みゆき

富士見書房 2005-07-20
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これでへっぽこーずも終了。今までの登場キャラをPC化してパーティを二つに分けるのは、なかなか面白いアイデア。ただ、誰かさんをプレイヤーに渡したおかげでGMの思惑は崩壊してますが。やっぱ高レベルソーサラーはシャレにならんね。
桂木さんも言ってたけど、ヒース最高!裏キャラクターのほうもいい味出してます。水野氏は頭抱えただろうけどな。
そして、エキュー、クラウス、マウナの三角関係はいかに?
エキューのプレイをみてるとマウナでなくともよさそうだけどな。

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2006年08月18日

オシムの言葉

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見えるオシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
木村 元彦

集英社インターナショナル 2005-12
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日本代表監督なったイビツァ・オシム氏の人生を紹介しながら、オシム氏のサッカー哲学を紹介している。

本書の構成がすごくいい。
ジェフの監督時代の記者会見から始まり、ジェフでのオシム像を紹介する。 冒頭ではオシム氏のユーモアにあふれる人柄とサッカーへの真摯な姿勢を簡単に紹介するにとどめる。
次に「5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字」を内包するユーゴで育った幼年、選手時代を紹介する。
そして、90年イタリアW杯でユーゴ代表監督としてベスト8までチームを率いた素晴らしい監督の経歴を紹介する。最初はサッカーにまつわる話を。次第にオシム氏の内面に深い影響を与えているユーゴ内戦の話を。

90年W杯後、プラーヴィ(ユーゴ代表)は分裂の危機を迎えていた。サッカーの問題ではなく、ユーゴ内戦に伴う分裂。選手達は国の代表であると同時に各民族の代表でもあった。自分達の地域を発揚させるために、同じ民族の選手は賞賛するが、他民族の選手を貶めるマスコミ。選手達はサッカーを通じたプロパガンダの道具にされていた。 このような環境の中でオシム氏は奮戦するが、選手達はユーゴ代表のユニフォームから距離をとり始める。

オシムが代表に必要だと思った選手に招集をかける。すると電話が入る。受話器の向こうの声は憔悴し切っている。
「監督、自分を呼ばないで下さい」
クロアチアやスロベニアに住むものにとって、ユーゴ代表へノミネートされたことが知られると、その去就が大きくクローズアップされる。
よもや同胞を裏切って代表に行くようなことはしないだろうな?有形無形の圧力が選手には降りかかる。
オシムの下でサッカーはしたい。しかし、自らの決断が、自分だけではなく、家族や親戚にも影響を及ぼす危険すらある。ならばその苦しい決断を迫られずに済む立場に身を置きたい。それが選手の気持ちだった。

離れていく選手達。そして、オシム氏自身も悲劇を味わう。サラエボ包囲戦。 サラエボの自宅を離れ、オシム氏が息子とともにベオグラードへ向かった二日後。サラエボへの爆撃が始まった。サラエボはオシム氏が生まれ、育った街。妻と一緒に暮らした街。オシム氏の妻はサラエボに残っていた。
オシム氏が妻と再会できたのは2年半後。オシム氏は妻がサラエボに取り残されている間もチームの指揮を執り続け、パルチザンを優勝に導いた。まさにプロフェッショナル。

そしてオーストリアのシュトルム・グラーツを経て、話は現代に戻ってくる。現代では筆者自身によるオシム氏へのインタビュー、通訳や選手達によるオシム氏のエピソードを語ることで、イビツァ・オシムがどんな人柄なのかを改めて紹介する。

なぜ、オシム氏の言葉に重さがあるのか。彼の人生に裏打ちされた経験があるから。なぜ、オシム氏はジョークを好むのか。銃弾の飛び交う過酷な毎日を笑い飛ばすタフさがないと生き延びられないから。
単なるサッカー監督の語録ではなく、ユーゴスラビアの現代史、オシム氏の哲学観まで掘り下げている良書です。
ここまで深く掘り下げることができたのも、丁寧なフィールドワークといろいろな人への聞き込みをした筆者の成果。そして、掘り下げた成果を分かりやすく読者に伝える構成力と文章力。本書に触発されて、木村さんの他の作品も読んでみたくなりました。

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2006年07月31日

悪名高き皇帝たち

ローマ人の物語〈7〉― 悪名高き皇帝たちローマ人の物語〈7〉― 悪名高き皇帝たち
塩野 七生

新潮社 1998-09
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共和制ローマが帝政ローマに変わってから、二代目ティベリウス、三代目カリグラ、四代目クラウディウス、五代目ネロまでを扱った巻。
帝政ローマはユリウス・カエサルが雛形を作り、アウグストゥスが構築し、ティベリウスが整備し、クラウディウスが手直しをしたと塩野氏は主張している。本書を読むとまったくそのとおりだと思う。
アウグストゥスが作った帝政ローマというのは、皇帝といえども市民と元老院からの承認を必要とする。そこが中国などの王政と大きく異なる点である。
おかげで、カリグラ、ネロといった暴君と呼んでも差し支えないような人物が現れたときに、帝政ローマでは市民、元老院、および軍によるチェック機能が発揮され、舞台から排除される。
広大な領地を統治するためには、リーダーは一人のほうが、複数人がリーダーとなるより向いている。そうでなければ、チンギスハンの死後のように有力者が分割して統治する羽目になる。
地中海全域に加えフランス、イギリスの一部までを支配するローマは、リーダーは一人のほうが良い。しかし、リーダーが暗愚であれば、共同体全体の危機となる。
本書を読んで、権力を一人に集中させながら、その一人が暴走しないための仕組みがうまく作られてるという実感をいだいた。
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2006年07月26日

最近読んだ本

ゴールドベルグ変奏曲 HJ文庫ゴールドベルグ変奏曲 HJ文庫
五代 ゆう 鈴木 理華

ホビージャパン 2006-07-01
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あまりに熱く、哀しい。孤独から拾い上げた愛の歌。
奏でられる旋律はあるべきだった世界を映し出す。

五代ゆうさんが富士見ファンタジア大賞を受賞される前に書いた作品です。
第四回富士見ファンタジア長編小説大賞の受賞が1991年なので、約15年前の作品。
設定や文体から当時の香りが漂ってきます。

読者やレーベルから自由な文章。
歳を取った今となっては書けないストレートな感情描写。
あの時期の五代さんでしか描けなかった風景を見せていただきました。
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2006年07月25日

最近読んだ本

救え!かつての大親友 新ソード・ワールドRPGリプレイ集(8)救え!かつての大親友 新ソード・ワールドRPGリプレイ集(8)
秋田 みやび グループSNE 清松 みゆき

富士見書房 2004-06-18
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新ソードワールドRPGリプレイ集(9) 挑め!捨身の大決戦新ソードワールドRPGリプレイ集(9) 挑め!捨身の大決戦
秋田 みやび

富士見書房 2005-03-18
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相変わらずヒース兄さんがいい味出してます。
ガルガドさんのファンだったので、復活は嬉しい限りです。

鋼の錬金術師(14) 初回限定特装版鋼の錬金術師(14) 初回限定特装版
荒川 弘

スクウェア・エニックス 2006-07-22
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相変わらずリン君大好きです。やっぱ、皇子というからにはこれぐらいでないと。


ヴィンランド・サガ 1 (1)ヴィンランド・サガ 1 (1)
幸村 誠

講談社 2005-07-15
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買おうかなーと思ってたら書店で発見したので、買っちゃいました。
この日記を書いてて気づいたんですが、二巻も出てるんですね。
今度本屋にいったら買っとこう。
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最近読んだ本【新書】

テレビゲーム文化論―インタラクティブ・メディアのゆくえテレビゲーム文化論―インタラクティブ・メディアのゆくえ
桝山 寛

講談社 2001-10
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筆者の主張が分からない

全体の構成から筆者の主張が読み取れないし、本全体を通してのテーマも最後まで読んでも分からない。
そのため、知識を詰め込まれただけという印象を受ける。

論の展開に無理がある
さて、グラフィカルなメディアにおける日本的感覚が「スーパーフラット」なら、インタラクティブなメディアにおけるそれを「スーパーマリオ」と呼んでみようというのが筆者の提案である。安易なクリシェであることを承知でいえば、西洋のダンスでは、ヒトが天から吊られた状態としてイメージされるのに対し、日本の「ブトウ」の動きは地から湧き出る状態として表現される。そして、引力が存在しないテレビゲームの世界はマリオネットの動きを超えた、「スーパーマリオネット空間」として表現がなされるべきというものだ。


筆者の主張として漫画、アニメなどの感覚が「スーパーフラット」なら、ゲームは「スーパーマリオ」と呼びたいらしい。「スーパーマリオネット空間」を略して「スーパーマリオ」らしいが、「スーパーフラット」と対比させた場合の説明がないし、そもそも前段のブトウとダンスの比喩がどうマリオネット、ひいてはスーパーマリオネット空間につながるか論理的に読み取れない。
行間を読んでいくと、ゲームは重力の束縛から逃れたことで、ダンスのイメージであるマリオネットを越え、ブトウすら取り込んだスーパーマリオに達するのだ。と主張したいように思えるが、真相は筆者のみぞ知るである。

全体が上記のような表現で書かれているため、筆者の書かれてない論の展開を行間から読み取る作業が必要となる。この作業がストレスを生む。

逆に本書の良いところは細かい事例の面白さ。
筆者自身による東京をゲームで再現する企画だとか、ゲーム開発者へのインタビュー内容は、他の本にはない特色で、本の材料としては非常に魅力的。

全体構成と日本語を磨いた次回作に期待したい。
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2006年07月08日

最近読んだ本

秘本三国志 (3)秘本三国志 (3)
陳 舜臣

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秘本三国志 (4)秘本三国志 (4)
陳 舜臣

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改めて自分が中国史、なかでも三国志が好きなんだなあと実感。劉備が陶謙→呂布→袁紹→劉表と主人を変えていき、諸葛亮を得る。曹操が袁家を滅ぼし、赤壁の戦いが刻一刻と近づいている時期。残る孫家は孫策から孫権への代替わりをスムーズに実施。
筆者は劉備と曹操の間で密約があり、劉備が敵陣営内の内部工作をしていたというフィクションを持ち込んでいるが、そんな密約はなかったでしょう。その密約には劉備にメリットがないんじゃないかな。
それと、狂言廻しとして登場させたオリジナルキャラの陳潜と少容の影が次第に薄くなってる。各地を放浪させて場面転換をしなくとも英雄たちが同じ戦争に立ち会うし、史書の記述がしっかり史実が増えてくるから書きにくくなってるんでしょう。
陳舜臣の場合、史書に記載があれば筆者曰くと注釈がつくし、フィクションの場合も筆者からのコメントが入るので、史実と虚構を分けてとらえやすい。一次資料である史書を調査し、その上で小説として虚構を持ち込む姿勢にはホントに頭が下がります。
さ、次も読まないと。
posted by まる at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月02日

最近読んだ本

読んだ本のメモ。
秘本三国志 (1)秘本三国志 (1)
陳 舜臣

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秘本三国志 (2)秘本三国志 (2)
陳 舜臣

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靖国神社をどう考えるか?―公式参拝の是非をめぐって靖国神社をどう考えるか?―公式参拝の是非をめぐって
加地 伸行 三浦 永光 新田 均

小学館 2001-07
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靖国神社の意義をめぐって、賛成、反対と意見を異にする4人の筆者が論を展開する。しかし、筆者のレベルに大きな差がある。反対論者は靖国神社単体の是非について反対しているのに対し、賛成論者は靖国神社に留まらず、全体を考慮した論を展開している。
反対論者は靖国神社以外の事柄について研究の度合いが低く、この本を読むと賛成論にうなづいてしまうのは仕方ないところである。レベルの高い反対論者の主張を聞きたい。

韓国民族意識と伝統韓国民族意識と伝統
田中 明

岩波書店 2003-09-18
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原本が1984年に出版されたという息の長い本。しかし、内容は現代でも十分に通用する。
朝鮮半島の歴史的経緯を解説し、韓国、北朝鮮の思考の背景を説明している。韓国、北朝鮮の人たちがどう考えているか、思考のバックボーンについて勉強したい人にはお勧めの本。
ローマ人の物語〈6〉― パクス・ロマーナローマ人の物語〈6〉― パクス・ロマーナ
塩野 七生

新潮社 1997-07
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オクタヴィアヌスがローマの覇権を握り、アウグストゥスの尊称を得て、共和制から帝政への移行を成し遂げ、亡くなるまでを扱った巻。
アウグストゥスとは神聖で崇敬されてしかるべきものや場所の意味だが、作者はオクタヴィアヌスの深謀遠慮の一端がここにも表れていると主張する。
アウグストゥス以前の尊称を持つ人物として、スキピオ・アフリカヌス(アフリカを降したもの)、フェリックス・スッラ(幸運に恵まれた人)、ポンペイウス・マーニュス(偉大なる)、デイヴス・カエサル(神君)が挙げられる。
スキピオはアフリカを降したため、フェリックスは幸運に恵まれたため、ポンペイウスは偉大なる(マーニュス)アレクサンダー並に優れていたためと、それぞれの特徴を現す尊称を受けている。
カエサルの尊称は死後に贈られたため特徴を表していないが、オクタヴィアヌスまでの尊称は個人の特徴を現し、権力の強化に使われてきた。
オクタヴィアヌスは尊称に武力や権力を意味する言葉を選択しないことで、帝政を警戒する元老院に権力とは無縁の印象を与えた。しかし、オクタヴィアヌスは既に権力を手中に収めており権力は不要であった。彼は尊称による権威こそ必要としていた。
そこで、権力とは無縁の言葉を選択し、権力を放棄することで元老院の歓心を得ながら、自分の必要な権威を手に入れたのであった。
この例からも分かるように、不要なもの、意味のないものを放棄することで他者の目をそらし、必要なものを地道に、気長に、手に入れていったのである。
小さな変化を積み重ねることで大きな変化を手に入れたアウグストゥス。確かに作者泣かせの人物だ。
posted by まる at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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